【ゲストハウスを経営したいなら知っておくべき9つの裏事情】

女性が青空に向かって指を指している

「楽しそうだからゲストハウスを経営したい!」
「毎日たくさんの人と出逢える仕事って素敵!」

ゲストハウスに泊まって楽しい体験をした人の中には、そう考える人もいますよね。
僕もそのうちのひとりなので、その気持ちはすごくわかります。

しかし、「楽しい」だけを考えて立ち上げたら、ゲストハウスの経営は失敗します。

  • 観光地ではゲストハウスが飽和状態で価格破壊が起きている
  • 海外と比べると、ドミトリーに抵抗を感じる人がまだまだ多い
  • 設備の劣化、毎日の清掃、南京虫の被害

など、経営側じゃないとわからない大変なことが多いです。

この記事では、ゲストハウスで支配人をしていた僕の経験から、ゲストハウスを経営するなら知っておきたい大変な部分を紹介します。

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【ゲストハウスを経営していくには部屋を埋めなきゃならない】

ゲストハウス

当たり前ですが、ゲストハウスの経営で利益を出していくには、とにかく部屋を埋めなければいけません。

「ゲストハウスを開業したら勝手にゲストが泊まりに来てくれる」なんてことはあり得ないです。

しかもゲストハウスは宿泊費の安さが売りのひとつなので、年間を通してベッドを埋めて利益を上げないと、収入が少なくて大変な思いをします。

僕が働いていたゲストハウスは神奈川県の湘南地域にあるので、夏はものすごい数の観光客が押し寄せますが、冬はかなり人数が減ります。

「それなら冬は値段を下げればいいじゃん」と思うかもしれませんが、ゲストハウスよりも圧倒的に設備が整っている近隣のホテルなども大幅値下げをしてくるので、かなり手強いです。

「観光地にゲストハウスを開業する=なにもしなくてもゲストがたくさん泊まりにくる」という単純なものではないということは認識しておきましょう。

【ゲストハウス開業するならこの3つに注意】

カラフルな服を着た男が指を指している

ゲストハウスを開業して経営していくのであれば、自分のお気に入りの場所に作りたいですよね。

ただ、お気に入りの場所でもやみくもに開業をするのはリスクがあるので、

この3つが大事!
・そこがどんな特徴を持った観光地なのか?
(年間を通して人が多いのか、季節によって差があるのか)

・日本人観光客と外国人観光客の割合はどうか?
(日本人は外国人に比べてドミトリーより個室を好む傾向があるので、日本人の割合が多いなら個室を多めに作るなど)

・立地はどう?駅からの距離や周りにお店や見どころはあるのか?
(宿を探している人は基本的に立地と価格を中心に調べます)

最低限上記の3つはしっかりと調べましょう。

国内外の観光客が多く訪れる観光地には、ライバルとなる宿泊施設が多いですが、そこであなたのゲストハウスが話題になれば、大きなチャンスになります。

【外国人をおもてなしする英語力が必要】

IZA江ノ島ゲストハウス

「英語が話せなくても気持ちで会話できる!」

たしかに海外を旅すると、お互い言葉が一切通じていないのにボディランゲージでなんとかなってしまう場面があります。

が、ゲストハウスを経営するというのはビジネスです。

一切ゲストハウスの現場に出ないオーナーであれば話は別ですが、外国人ゲストをおもてなしして満足してもらうには、ある程度の英語力が必要です。

特にトラブルが発生したときに「英語がわかりません」ではお互い困ってしまうし、適当な対応をするとゲストハウスの印象だけでなく、日本人の印象が悪くなる可能性も。

しかしちゃんと英語を身につければ外国人ゲストと深い友だちになれて、「今度おれの国にも遊びに来てよ!案内するし家に泊めてあげる!」なんて言われることもあります。

英語を身につけて真剣におもてなしをしていたら、気づいたときには「世界中に友だちがいるんだ!」と言えるくらい素敵な輪が広がりますよ!

【日本にいながら英会話を身につけるには?】

英語を身につけるには留学に行って真剣に勉強するのが1番手っ取り早いですが、時間とお金の面からなかなか難しい場合も多いです。

とはいえ諦める必要はないので、オンライン英会話を利用してみましょう。

オンライン英会話の特徴

  • 1レッスン100円台から〜
  • 時間と場所に縛られない
  • 日本にいながら外国人講師とレッスン

「オンライン英会話ってよくわからない、、」というあなたのために、スカイプなしでできるオンライン英会話をまとめたので、参考にしてみてください。

コツコツと続ければ、ゲストハウスに必要な英語力は身につきます。

【ゲストハウスのドミトリー(相部屋)の需要】

相部屋 ゲストハウス

宿泊代の安いドミトリーは、貧乏バックパッカーにとってすごくありがたいものですが、日本人にはまだまだ受け入れられていないのが現状です。

僕が支配人をしてたゲストハウスは日本人ゲストの割合が多いので、個室はよく埋まるのですがドミトリーは空きが目立っていました。

さらに電話でのお問合わせで、「相部屋なのでシャワーとトイレは共用です」と言うと、「あ、、じゃあやめときます」なんてこともよくあります。

ですので、「ゲストハウス=ドミトリーがたくさんあればいい」という考えでベッド数を増やすのは少し危険かもしれません。

「場所によっては個室が多いほうが需要がある」ということも頭に入れておきましょう。

ちなみに、僕がいたゲストハウスは、

ベッドの数

  • 男女混合ドミトリーが4ベッド
  • 女性専用ドミトリーが6ベッド
  • 個室ツインが4部屋
  • 個室ダブルが2部屋
  • 個室4人部屋が1部屋

全9部屋、24ベッドで、優先的に埋まりやすいのが個室のダブルとツインでした。

【人気観光地にあるゲストハウスは飽和状態】

高層マンション

先ほどゲストハウスはまだまだ認知されていないと書きましたが、そのわりに観光地ではゲストハウスの数がどんどん増えています。

僕がいたゲストハウスは鎌倉浅草にも店舗があったのですが、どちらの地域も新しいゲストハウスができては潰れるを繰り返していて、もはや飽和状態です。

さらに浅草や鎌倉のような人気観光地でも、2千円前後で泊まれてホテル並みの設備を持ったゲストハウスが現れるなど、価格破壊もおきています。

ゲストハウス以外にも事業をやっていて資本が大きい会社は、圧倒的におしゃれでサービスのいいゲストハウスを作るので、個人で立ち向かうのはかなりシビアです。

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【ゲストハウスにカフェバーを併設させる経営方法】

カフェ

最近のゲストハウスには、カフェバーを併設させるのがもはや当たり前となっています。

その裏には、価格破壊がおきている宿泊費以外のところからも、なにかしらの利益をあげないと経営が厳しくなってしまうという事情もあります。

しかしそんなネガティブな事情のためだけにカフェバーの設備を整えなければいけないのかというと、そうでもありません。

僕がいたゲストハウスにもカフェバーが併設していましたが、

  • ゲストの交流の場になる
  • 近所の人とゲストの交流もできる
  • 利益にも繋がる

などのメリットもありました。

ですのでゲストハウスを開業するのであれば、なにかしらの付加価値を考えましょう。

  • カフェバー
  • イベントや物販
  • ツアーガイドや体験型のなにか

この辺がやりやすいと思うので、まずはおすすめです。

【ゲストハウスをひとりで経営するつらさ】

メモ帳とお札

ゲストハウスに限らず、なにかを経営するにあたって「人件費」の問題はつきまといます。

「人件費がもったいないからスタッフは雇わない」と言うのは簡単ですが、ベッド数が多いとひとりで経営していくには限界がありますし、休みも取れません。

僕がいたゲストハウスは、

  • 2階建て
  • 24ベッド
  • シャワー3つ
  • トイレが4つ
  • 洗面台5つ

だったので、これを毎日ひとりで掃除するのは正直地獄でした。

掃除が終わっても、

  • HPからのメールや電話の対応
  • 予約サイト(booking.comやじゃらんなど)の管理
  • 口コミの返信

など、事務作業は無限にあります。

さらにチェックインをこなし、夜はバーに立ってゲストやご近所さんと交流。

次の日は朝食の準備から洗い物、チェックアウトの見送りをしてそれが終わったらまた掃除、、、。

ひとりで経営をしていると、壮絶な修行のようなルーティーンになります。

僕も何回も経験をしていますが、「これは修行だから」と自分に言い聞かせてきつい時期を乗り越えてきました。

そしてそんな日々が続くと、知らない間に肉体的にも精神的にも蝕まれていき、ゲストハウスが嫌いになってしまいそうになります。笑

【人件費をなるべく抑えるには?】

手のひらに小銭を重ねている

人件費をなるべく抑えながらゲストハウスを経営する方法として、

  1. フリアコ(住み込みのヘルパー)を募集する
  2. 時給で清掃のバイトを募集する
  3. 気合で全部自分でやる

の3種類があります。

個人的には3番目はおすすめしませんが、ベッドメイキングをゲストにやってもらうゲストハウスもあるので、そんな方法も面白いかもしれませんね。

>>>フリアコ(住み込みのヘルパー)とは?

【ゲストハウスの建物の老朽化や設備の破損】

地面が割れてる

老朽化や設備の破損は避けられません。

  • 2段ベッドのはしごが壊れる
  • トイレの水が噴水のように飛び出る
  • 大きな姿見が倒れて粉々に割れる
  • 紙以外のものを流されてトイレが詰まる

など、僕も実際に色々な問題に直面してきました。

自分で直せる場合はいいのですが、業者に頼むとなるとけっこう痛い出費となります。

かといって放置しておくとさらに大きな被害や、最悪の場合は怪我にも繋がることもあるので、ゲストハウスを経営する以上は必要経費だと割り切って対処しましょう。

なんでも自分で直せるスキルか、業者に頼める資金力が重要です。

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【ゲストハウス経営の天敵、南京虫(トコジラミ)】

薄暗い部屋に木枠のベッドと机がある

南京虫(トコジラミ)は本当に深刻な問題です。

南京虫とは?

  • ダニのように人間を刺してくる害虫
  • 刺されると1〜2週間ほど激しいかゆみに襲われる
  • 昼間は行動せず、夜寝ている間に刺してくる
  • 異常な繁殖力で駆除しきれない
    wikipedia参照)

もしも発生した場合は、業者に頼んで強力な薬をまいてもらうことになるのですが、これがかなり高額です。

しかし南京虫を確認したらすぐに駆除をしないと、あっという間に繁殖して、最悪の場合ゲストハウスの営業を停止せざるを得ない場合もあります。

旅人の間ではかなり恐れられていて、ゲストハウスの口コミに「南京虫に刺された」と書かれてしまうと、宿泊客が寄り付かなくなる可能性も大です。

僕もゲストハウスを探すときは、過去に南京虫の被害に遭っていないかを口コミで必ず確認して、少しでも怪しいと思ったら絶対に泊まらないようにしています。

【南京虫の対処法】

南京虫はどこからくるの?
外国人ゲストのカバンなどに潜んで持ち込まれ、繁殖してしまうケースがほとんどなので、ゲストハウスを経営している以上は対処が難しく、いつ発生してもおかしくありません。

ベッドの枠が木だと、くぼみに隠れて繁殖しやすいので、対処法としてはベッドの枠をスチールにするなどの対策をしつつ、早期発見早期駆除を心がけるしかないです。

僕もひやひやしながら働いていました。

【それでもやはりゲストハウスでの仕事は素晴らしい】

ゲストハウス

「毎日が出逢いに溢れていて、日本にいながらまるで世界中を旅しているみたい」

これは、「ゲストハウスの仕事って楽しい?」と聞かれたときに、僕が必ず伝えていた言葉です。

僕にとって、この言葉がゲストハウスの楽しさの全てを表しています。

あなただったらどんな空間を創りたいですか?

想像してみてください。

ゲストハウスに来たら、年齢も性別も肩書も国籍も、関係ない。

誰もがひとりの「人」として繋がれて、笑顔になれる場所。

ただの宿泊施設じゃなくて、人生が変わってしまうような出逢いに溢れている場所。

そこに集まってくるのはあなたの創った空間に、人柄に、惹かれた人たち。言い方を変えると、紛れもなく「あなたにしかできない仕事」なんです。

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【ゲストハウス経営に1番大事な立地選び】

英語初心者 ワーホリ

最後に、ここまでゲストハウス経営に役立つであろう知識を書いてきましたが、1番大事なのは【立地】だと言えます。

よく、「自分の気に入った土地や地元にゲストハウスを開きたい!」という人に会いますが、自分の好みと需要は違うということを認識しないと危険です。

なので、まずはゲストハウスの物件選びに力を入れましょう。

こちらなら、1番時間と手間がかかる物件探しを、あなたの代わりに不動産のプロが行ってくれるので、効率が良くメリットは大きいです。

僕も実際にメールで問い合わせたところ、収益不動産として一棟リノベにも対応してくれるとの回答をいただきました。

たったの30秒ほどで無料相談ができますが、メールでの問い合わせが苦手なあなたでも、無料で資料請求ができます。

良い物件はすぐに取られてしまうので、後悔しないように問い合わせてみてはいかがでしょうか?

【ゲストハウスの経営 まとめ】

カナダのキャンモアの近くのグラッシーレイク

  • 部屋をしっかり埋めることを考える
  • 英語を身につける
  • 人件費を考える
  • ゲストハウスの老朽化を考える
  • 南京虫に要注意
  • 物件選びはいますぐに

「ゲストハウスを経営する」というあなたの夢が、あなたの創る空間が、誰かの夢を叶えるきっかけになりますように。

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ABOUTこの記事をかいた人

よしき。91年うまれ。webメディア【湘南ガーデン】編集&取材ライター。🔖フィリピン留学🔖カナダワーホリ🔖世界一周🔖元ゲストハウス支配人🔖フジフォトギャラリー銀座で写真展。青とスキューバダイビングとミスチルが好き。